肥満と汗には密接な関係性があります。
まず、肥満って何?と思うかもしれません。
太ってるよね?と簡単に言う方もいますが、「お腹が出ているから?それとも二重顎?」肥満のはっきりとした定義を知っている人はなかなかいませんよね。
肥満の定義とは
日本肥満学会の「肥満症の診断基準」によると、これに該当する人は肥満とされています。
「BMI25以上」「ウエスト周囲長 男性85㎝以上、女性90㎝以上」
BMIとは自分の体格を測るための目安となるもので肥満の判定に用いられます。
計算方法は体重÷身長(m)÷身長(m)です。
例えば180cmで体重が70kgの人のBMI指数は70÷1.8÷1.8=21.6で普通体型となります。
BMI数値 | 結果 |
18.5未満 | 痩せ型 |
18.5以上 25未満 | 普通体型 |
25以上 30未満 | 肥満1(やや肥満) |
30以上 35未満 | 肥満2(肥満) |
35以上 40未満 | 肥満3 |
40以上 | 肥満4 |
この数値は基準となりますが年齢別で多少違いがあり、18~49歳で標準体型のBMI指数は18.5~24.9、50~69歳で20.0~24.9、70歳以上で21.5~24.9と年齢を重ねていけばいくほど標準体型のBMI指数の範囲が狭くなっています。
肥満と汗
汗のメカニズムは体の中の熱を体外に放出するために出るものです。
体の熱が外へ排出されないと体温が上昇して、体に影響を及ぼすために脳が「体温を下げろ!」と命令をだします。
すると、体はその命令を聞き、汗を出して「体温を下げようとします」
しかし、太っていると皮下脂肪が分厚いために、脂肪が邪魔をして体の中の熱の放出が人よりも少ないのでより多くの汗をかいて熱を体の外に出す必要があります。
太っている人は体に熱がこもりやすく汗をかくまでの時間が早く、熱が排出されづらいので人よりも多く汗をかいてしまいます。
太った人の汗はクサイって本当?
太った人の汗はクサイと聞きますがそれは本当なのか?
人がかく汗は99%が水分なので汗自体は無臭です。
じゃあ、なんで太った人の汗はクサイと言われているのかですが太った人の食生活が関係しています。
太っている人の食生活は乱れていたり、肉や油物中心の偏ったものが多いです。
お肉や油物を食べ過ぎると腸内で分解されたときにアンモニアなどの刺激臭ができやすく皮脂腺から酸性臭が出てしまい体臭がきつくなります。
このきつい体臭のせいで太っている人の汗がクサイと勘違いされているのかもしれません。
汗をかきやすいのも関係している
汗自体は99%が水分なので臭いはありませんが、皮膚上にある常在菌と反応してにおいのもとになります。
汗をかいたときに湿ったタオルや汗ふきシートなどで清潔にしていれば菌の繁殖を防ぐことができますが、太っている人は汗をかく回数と量が多いので皮膚を清潔に保つことが難しいです。
その結果、汗の繁殖を抑えることができずに臭いを発生させることになります。
なので、太っている人の汗はクサイと勘違いされているのだと思います。