イメージ的に「太っている人=汗かき」と考えてしまいますが、標準体型や痩せ型の人でも汗っかきの人はいます。
では、太っていないにもかかわらず、なぜ人よりも多く汗をかいてしまうのか?
例えば、運動をしたときや真夏の暑い日、熱い物を食べたときには、汗かきではない人でも普通に汗をかくと思います。
しかし、汗かきの人はその条件のもとで、人よりも多く汗をかいてしまいます。
例えば周りは少しも暑いと思っていなくても、自分にしてみるととても暑く、汗をかいてしまう等他の人とは体感温度が異なります。
他にも少し動いただけで汗をかいてしまう等。
汗かきの人は汗をかく環境や量も他の人よりも多いです。
汗かきの原因
もちろん汗かきの原因として「太っている」ことも要因の一つですが、太っているからだけではなく運動不足、生活習慣、自律神経失調症などの原因も考えられます。
汗かきの原因:運動不足
運動不足によって、汗をかく機会がなくなり、その結果汗腺が衰えてしまい体の一部分でしか汗をかけなくなります。
汗腺が活発な状態であれば、全身で万遍なく汗をかくので全身の汗の量は少量で目立ちません。
ですが、汗腺が衰えて全身で汗をかけない状態だと、体の一部分(顔や頭)で多くの汗をかいてしまい自分は汗かきなのかな?と勘違いしてしまいます。
このように、汗かきと勘違いしているだけで実際は運動不足によって上手に汗をかくことができていない状態かもしれません。
汗かきの原因:睡眠不足や食生活の乱れ
睡眠不足による自律神経の乱れ、食生活の乱れによる肥満や発汗を促す食べ物の過剰摂取によっても汗かきの原因となってしまいます。
人は睡眠によって体や脳、神経の疲れリフレッシュさせています。
睡眠不足になってしまうと、副交感神経と呼ばれる体をリフレッシュするための神経の働きが弱くなり、体は十分に休息できない状態になってしまいます。
そうなると、汗を調整する機能に不調が起こり汗かきの原因となってしまいます。
食生活でも、お肉や油もの取りすぎによる肥満や発汗を促すカフェインの取りすぎ、香辛料の取りすぎによって汗かきの原因となってしまいます。
汗かきの原因:自律神経の乱れ
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分類されます。
どちらか一方が活動しているときは一方が休んでいる状態で人が活動しているときは「交感神経」が優位に活動しています。
交感神経が優位にいるときは副交感神経は休んでいる状態です。
ストレスや睡眠不足などによって、自律神経の働きが乱れると体に不調をきたすことがあり、これを「自律神経失調症」といいます。
自律神経失調症は病気などが原因ではないのに体の色々な部分に不調が出てしまい、病院で診察を受けても特定されない場合も多いです。
例えば、慢性的な疲労、不眠、動悸、喉の不快感、イライラ、不安感、多汗など体の至る所に不調が出てしまいます。
自律神経失調症と汗には関係があり、自律神経失調症で交感神経が正常に働かなくなってしまい汗の調整が上手くいかなくなることもあります。
その結果、汗かきになってしまう原因となります。