漢方薬とは中国から伝わり、日本で発展した薬です。
植物・動物・鉱物などの天然素材を加工した薬になります。
人間が本来持っている、治癒力を高め、体質の改善も目的としています。
数種類の生薬を組み合わせるので、ひとつの症状にだけではなく、
複数の症状に対しても効き目があります。
漢方薬の処方をオススメする症状
漢方薬は現代医学でも解明や改善できない症状に向いているといわれています。
例えば、慢性的な頭痛、アトピー、花粉症、精神性多汗、自律神経失調症など。
頭痛にも種類があり、一概にこの漢方が良いとはいえないですが、
代表的なものは「葛根湯(かっこんとう)」頭痛のほかにも、風邪の引き始めに用いられる漢方です。
アトピー性皮膚炎で悩んでいて、漢方薬を飲んで改善した。
こういう話も耳にします。ただ、漢方薬にもアトピー性皮膚炎専用の生薬というものはなく、体質を改善して、アトピーを治すという目的で使用されます。
花粉症には「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」が主に使われます。
この薬は花粉症のほかにも鼻づまり、鼻水、鼻炎、気管支炎などにも効果があるものです。
精神性多汗には「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」が用いられます。
精神性多汗症は不安や緊張が影響して汗が出てしまうので、不安や緊張を和らげる効果がある柴胡加竜骨牡蛎湯が良いとされています。
漢方薬には体質を改善する効果があります。
種類も豊富で様々な症状に対応でき、いまでは、薬局でも売っているため手軽に使うことができます。
漢方薬を選ぶには
漢方薬を選ぶには自分の症状にあった漢方薬を選ぶ必要があります。
自分の症状を判断するのは難しいので、クラシエのホームページで自分の症状から漢方薬を選ぶことができます。
もちろん、漢方薬を取り扱っている専門のお店に行くのが一番です。
私は緊張や不安、ストレスを感じたときに、大量の汗が流れてくる「精神性発汗」という症状に悩んでいて、漢方薬を試したことがあります。
そのときに処方していたのが「柴胡加竜牡蛎湯」(さいこかりゅうこつぼれいとう)と呼ばれる漢方で神経の高揚や不安感、イライラに効果がある漢方薬です。
漢方薬の効果は
漢方薬の効果はというと、人によって違いますが即効性はあまりありません。
漢方薬は飲み続けることによって体質の改善を目的としています。一般的には3ヵ月程服用して効果が表れると言われています。
また、体質の改善が目的なので、汗を完全に止めることはできません。
漢方の処方は人それぞれ症状の違いがあるので、顔や頭からの汗に効くのが、必ずしも「柴胡加竜牡蛎湯」ということではありません。
漢方薬で体質を改善する場合、一般的には時間がかかると言われています。
漢方薬は自然治癒力を高める
漢方薬は人が本来持っている自然治癒力を高める効果があると言われています。
自然治癒力を高めると大量汗を改善できるのか?と疑ってしまいますが、自然治癒力が高まるということは体質の改善や症状の緩和に繋がります。しいては体の不調(大量汗)を改善することに繋がります。
漢方薬はその人の症状に合ったものでなければならない
漢方薬での治療ではまず、その人の症状や体質によって漢方を決めていきます。
なぜ、「その人に合った漢方薬でなければならないのか」それは、大量汗の原因や体質がひとり、ひとり違うからです。
汗の原因や体質、体の特徴など違うため、風邪をひいたときに飲むと誰の体にも効く風邪薬のような万能なものではありません。
汗かきにはコレ!というような漢方薬はなく、その人に合った漢方薬でなければいけません。
漢方薬を選ぶには
漢方薬を選ぶ際には注意が必要です。自分に合ったものでなければ本来の効果が得られません。
それはなぜか?というと漢方では人の体には「気・血・水」があり、人によってこれらのバランスが違うからです。
「気・血・水」?と聞くと、何か当たらない占いと思ってしまいますね。
漢方では「気・血・水」と呼ばれる、症状や体質を図る判断の基準があり、これを使って自分の体質や症状を見極め自分の体に合う漢方薬を見つけます。
気はエネルギー、血は血液、水は血液以外の体液を指します。血とか体液とか気分が悪くなる方はサラっと飛ばしてください笑
この3つのバランスが保たれていることで私たちの健康は維持できるとされていて、どれか一つでもバランスが崩れると体に不調をきたします。
気が不調なのか、血が不調なのか、水が不調なのか、大量に汗をかいているから「気・血・水」の全部が不調とは限りませんし、どれか一つかもしれません。
これを判断すして、自分に合った漢方薬を見つけます。本来であれば、漢方専門のお店に行って問診をおすすめしますが今では、ネットを使って自分はどの部分が不調なのか判定してくれるサイトもあります。
薬日本堂「NIHONDO オリジナル WEB漢方 CHECK」
クラシエやツムラの漢方
クラシエから購入できる多汗症に効く漢方は防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)と呼ばれるもので、疲れやすく、汗のかきやすい傾向がある人に効く漢方薬です。
他にもツムラから出ている「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」と呼ばれる漢方は不安や緊張を和らげる効果があり、精神的多汗症に効く漢方薬です。
本来は漢方を扱ってる店舗へ行って、ご自分の体質に合った漢方薬を処方してもらうのが一番です。