人が汗をかくときは、汗腺と呼ばれる汗を皮膚の表面上に出す管のようなものを通って出てきます。
汗腺は人の体全体に存在します。
人は汗をかくときに「体全体で汗をかいているか?」といえばそうではありません。
皆さんも感じていると思いますが、ある程度、汗をかく部位は決まっています。
汗をかく部位
一般的に汗をかきやすい場所は顔、手の平、足の裏、胸、背中です。しかし人の個性と同じように汗にも人それぞれ違いがあります。
上半身に汗をかきやすい、下半身に汗をかきやすい、顔や頭に汗をかきやすい等汗をかきやすい部位は個人差があります。
顔、手、足が汗をかきやすい理由
人が活動する上で一番重要なのは「脳」ですよね。
脳が機能しないと生命を維持して行くとこができなくなります。
脳は熱に弱いため、熱を外に逃がすことができなければ、脳の活動に影響が出てしまいます。
汗の効果は体内の熱を外部へ逃がす効果があります。
顔に多く汗をかくということは、脳が体の熱でダメージを受けてしまわないように保護しているということです。
手や足が汗をかきやすい理由は遙か昔のなごりだと言われています。
人が狩りを行っていた時代には「獲物を狩る」、「木に登る」、「敵から逃げる」、等の動作には手の平や足の裏の汗は必要不可欠でした。
弓を射るとき、槍をなげるとき、手の平の汗がなければ、滑ってしまいます。
木に登るときや敵から逃げるときも足の裏から汗がでなければ、木から落ちたり敵から逃げることもできないです。
このように汗をかきやすい部位にはきちんとした理由があります。