現代人は汗腺が衰えてきていると言われています。
汗腺って衰えるものなの?と疑問を感じますが、例えば、人は体を動かさなければ筋肉が衰えてしまいます。
汗腺も同じで汗をかかなければ衰えてしまいます。
普通、汗をかくと全身にある汗腺から汗がでますが、汗腺が衰えてしまうと機能が低下して全身で汗をかくことができなくなり、体の一部分だけで汗をかいてしまいます。
全身から汗がでる人と体の一部分から汗が出る人を比べると、出る汗の量が同じでも全身で汗をかけない分、汗がでる場所が集中してしまい、1つの場所から出る汗が多くなってしまいます。
顔や頭に多く汗をかいてしまう人は汗腺が衰えていて、全身で汗をかくことができなくなっている可能性があります。
汗腺の衰えは現代人特有のもの
汗腺衰えの原因は「汗をかきづらい環境が増えていること」です。
よく言われているのは運動不足とエアコンの普及です。
現代人は昔の人と比べて体を動かす機会が減っていて、日常生活でも電化製品の進歩で洗濯、掃除、炊事、食器洗いなどは昔に比べて体を動かすことが少なくなっています。
移動でも交通機関が整備されて歩くことが少なくなり、車の普及もあって尚更歩くことが少なくなりました。
家事や移動も昔と比べて楽になり日常生活で汗をかく機会が減っているため現代人の汗腺は衰えています。
エアコンが普及するまでは暑くても扇風機やうちわで夏を乗り切っている時代もありました。
今ではどこへ行っても涼しい環境で過ごせるので室内で汗をかくことも減っています。
衰えた汗腺は回復するの?
汗をかかないと汗腺は衰えてしまいますが汗をかけば汗腺の機能は回復していきます。
汗腺の機能を回復させるためにどんなことをして汗をかけば良いのか紹介します。
有酸素運動
有酸素運動をすることで汗をかくこともですが脂肪を燃焼させる効果もあり、汗腺の衰え回復とダイエット効果で一石二鳥の方法です。
有酸素運動は20分以上継続して体を動かすことでより効果を得ることができると言われています。
一般的に有酸素運動には「ウォーキング」が最適と言われています。
ウォーキングの仕方
単純に歩くのがウォーキングだと思っている方も多いはずです。
しかし、効果をより上げるためには気を付けなければいけない点がいくつかあります。
- 正しい姿勢
- 歩き方
- スピード
- 腕の振り
- 呼吸
背筋を伸ばして、お腹を引っ込めてお尻をキュッと引き締める感じが正しいウォーキングの姿勢です。
間違った姿勢で歩くよりも脂肪燃焼の効果も高く、同じ時間歩いても疲れづらく、けがの予防にもなります。
歩き方も歩幅はいつもよりも大きく、かかとから地面に着地して指先で地面をけりだすように歩くのがウォーキングの歩き方です。
歩くスピードもダラダラ歩いていては汗もかけないので、いつもよりも少し速いスピードを意識して歩きます。
腕の振りを気にする人はあまりいないと思いますが腕の振りも大事です。
正しい姿勢から腕を後ろに引いて肩甲骨を意識して歩くのが正しい腕の振りです。
腕を前に振ることよりも腕を後ろに引くことを意識するのがポイントです。
呼吸も腹式呼吸を意識して、鼻からゆっくり息を吸って口からゆっくり息を吐きます。
このとき、口からゆっくり息を吐くことに意識を集中するのがポイントです。
腹式呼吸をすることで副交感神経が優位になりリラックス効果や脂肪燃焼効果、インナーマッスルが鍛えられるなどの効果があります。
能動汗腺数は3歳頃までに決まってしまい、その後は増えないと言われています。だとすると成人になってから
汗腺回復を狙って、有酸素運動や温浴に浸ったりしても発汗機能は改善しないのではないでしょうか?
能動汗腺数は増えないけれど、一つ一つの能動汗腺が汗の量をたくさん出すようになる、という事でしょうか?
そうだとしても、体は暑い環境下で大量発汗という脱水状態をきたすという危険は冒したくないはず、です。
ポタポタ落ちる程の発汗は体熱を下げる効率は落ち、逆に脱水状態を呼び込む危険を生じます。
この件につきご教授お願いします。もう一つ教えてください。ヒトの発汗機能の発達と体毛が薄くなったのは
どちらが先なのでしょう?そしてその時期は百万年前頃、獲得したと思われるか教えて頂きたいと思っています。