大量に汗をかいたときにニオイを残さない汗の対処法と汗を抑える方法

夏の暑い時期には少し動いただけでも大量に汗をかいてしまうことがあると思います。

このとき、良しと思ってしていることでも、逆効果になってしまうこともあります。

汗をかいたときの対処方法や汗を抑える方法、汗に良い素材などご紹介します。

汗はすぐに蒸発する

皆さん汗は目に見えるものだけだと思っていませんか?

人は汗をかくとき汗腺を通って、皮膚表面上に排出します。

皮膚上ではその汗はすぐに蒸発するので目に見えることはありません。

では、目に見える汗は何なの?と疑問がでてきます。

目に見える汗というのは汗の量が増えて、皮膚上で蒸発しきれない量になると初めて目に見える汗となります。

汗の上手なふき方

デオドラントや制汗剤を使って上手に汗の予防をしている人は多いと思います。しかし、上手に汗を拭いている人は少ないです。

汗を拭くのに上手い下手なんてあるの?と思ってしまいますが、汗のふき方にも上手い下手があります。

汗を拭くときに乾いたタオルやハンカチを使っている人は下手な汗のふき方をしている人です。

乾いている方が汗の吸収がいいのでは?と思ってしまいますが、汗の吸収だけ考えれば良いと思います。ただ、汗には水分の他、ナトリウム(塩)、皮膚上には皮脂やアカなど細菌の元になる物質も存在します。

乾いたタオルだと水分は吸収できますが塩分などが皮膚上に残ってしまい汗の蒸発を邪魔してしまいます。

結果、汗のにおいに繋がり汗が引くスピードも遅くなってしまいます。

汗の上手なふき方はタオルやハンカチを湿らせて拭くことです。

そうすると、水分の他塩分や皮脂、アカもきれいに取ることができます。

汗のにおいも防げますし汗が治まる速度も早まります。

汗を早く抑えるには

体の中の体温が下がらなければ汗が引くことはありません。汗が皮膚上で蒸発する結果、冷却効果を得ることができるので、汗の蒸発量を多くできれば、早く体温を下げることができます。

どのような方法が効果的かというと、汗が蒸発しやすい環境を作れば、汗を抑えることができます。

皮膚上の温度と体の周りの気温差が無ければ蒸発量は低くなります。

逆に皮膚上の温度と体の周りの気温差が大きければ蒸発量は多くなります。

例えば、大量に汗をかいている状態で涼しいデパートなどに移動すると汗がすぐに治まった経験はありませんか?

これは、皮膚上の温度と空気中の温度との差が大きく、汗が蒸発しやすい環境だったことで汗が治まったといえます。

近くにエアコンが効いた涼しい環境がなければ、日陰に入ることで似たような効果を得ることができます。

衣服も大事

汗を早く抑えるには、衣服選びも重要です。

衣服に覆われていない顔や腕は汗の蒸発に支障はでません。

しかし、衣服で覆われている体は汗の蒸発に支障が出てしまいます。

衣服によって汗の蒸発が邪魔されてしまえば、体を冷やすことができずに、中々汗が引かないということになります。

では、汗の蒸発を邪魔しない衣服はというと、「通気性」、「透湿性」が高い素材を使っている衣服です。

服を着ている状態で汗をかくと皮膚上と衣服の隙間で汗は蒸発し、蒸発した汗は水蒸気となり衣服を通って外へ運ばれます。

このとき、通気性や透湿性が悪い衣服を着ていると蒸発した汗が皮膚上と衣服の間に留まり、外へ運ばれなくなります。

結果、汗の蒸発を邪魔して、汗の量は減らなくなってしまいます。

どのような衣服を選べば汗は引きやすいのか

まずは、通気性の良い服を選ぶ事です。

水蒸気となった汗を外へ逃がすことが早く体を冷やすことに繋がります。

体にフィットするような服は風の通り道がないため、蒸気を上手く外へ出せないので汗かきにはオススメできません。

袖口、襟元などにゆとりのある服がオススメです。

通気性も大事ですが透湿性も大事です。

余り聞き慣れない言葉ですが、透湿性が高い衣服は外からの水は防ぐけど中からの水蒸気を外に逃がすことができます。

体にフィットする衣服でも透湿性が高ければ、汗の蒸気を外に排出できるので、汗を早く抑える点では優秀な素材です。

主にスポーツウェアなどに使われている素材です。

どんな素材を使っている衣服が良いのか?

おすすめなのが通気性が良くて吸湿性がある麻でできた衣服です。

ただ、全身を麻の素材でまとめることは難しいので、上着やパンツなど一部分に取り入れることで汗を抑えるのに効果的です。

素材の特徴

普段私たちが着ている衣服には綿(コットン)やポリエステルが多くを占めています。

綿は吸湿性が高く通気性も良いのが特徴でTシャツや肌着など色々なもに使われている素材です。

しかし、綿は速乾性が低く乾くのが遅いというデメリットがあります。

ポリエステルは吸水性が低いですが速乾性があり、汗をかいたとしてもすぐに乾くのが特徴です。

どちらの素材も一長一短で綿では速乾性がなくポリエステルでは吸湿性がないため、汗を早く抑えるには吸湿性や通気性の良い綿がいいですが、綿には速乾性がないため一度大汗をかくとなかなか乾いてくれません。

ポリエステル100%の衣類だと、速乾性はありますが吸湿性がなく、一度汗をかくと衣類が汗でベチャっとして汗が乾く頃には、体が汗でベトベトになって気持ち悪い状態になります。

では、汗で悩まない良い素材は綿とポリエステルの良いところを持った素材がオススメです。

今は、通気性、吸湿性、速乾性の機能を持った衣類が多く販売しています。

そういった衣類を選ぶことで汗を上手に抑えることができます。