汗をかくのは、人が起きて活動しているときだけではなく、寝ているときにもかくものです。
人は寝ているときも体温調節をしているので、体温が高くなれば汗を出して体の中の熱を外に出します。
一般的にはコップ1配分(約100cc)の汗をかいていると言われています。
寝ているときにかく汗の特徴
基本的に寝ているときにかく汗は体温調節によってでる汗です。
夏の寝苦しい夜だと、暑さで体の中に熱がたまりやすくその熱を下げるため汗の量は多くなります。
気温の他にも睡眠状態によっても汗のかき方に違いがあります。
それは「レム睡眠」か「ノンレム睡眠」の違いです。
レム睡眠とノンレム睡眠と汗の関係
レム睡眠、ノンレム睡眠という言葉は一度は聞いたことがあると思います。
簡単に言えばレム睡眠は「浅い眠り」、ノンレム睡眠は「深い眠り」です。
人は眠っているときにレム睡眠とノンレム睡眠を4、5回程度繰り返します。
レム睡眠とノンレム睡眠が汗とどんな関係があるのかというと寝ているときにかく汗はノンレム睡眠時のものなのです。
レム睡眠とノンレム睡眠の特徴
レム睡眠とノンレム睡眠には特徴があります。
ノンレム睡眠時は脳と体を休息させる時間と言われていて、レム睡眠時は体を休息させる時間と言われています。
ノンレム睡眠時は脳の活動が低下して、体(筋肉)の活動も低下している状態です。
レム睡眠時は体(筋肉)の活動だけが低下している状態で、脳は活動しています。
夢を見ている時間帯がこのレム睡眠時です。
レム睡眠時は日中活動した際の情報を脳に記憶や整理をしたりしています。
テスト前の一夜漬けが良くないというのは睡眠が記憶の定着を担っているからなんですね。
ノンレム睡眠時と汗
ノンレム睡眠時に汗をかくことはわかりましたが、なぜ、眠りが深いときに汗をかくのでしょう?
それはノンレム睡眠時の状態が深く関係しています。
ノンレム睡眠時の特徴は深い眠りです。
深い眠りを得るには体温が低いことが条件となります。
ですから、深い眠りを得るために汗をかいて体温を低下させるので、ノンレム睡眠時には汗が出るのです。
レム睡眠時にも汗はかく
基本的に人は深い睡眠のノンレム睡眠時汗をかきます。
では、レム睡眠時には汗をかかないのかですが、レム睡眠時にも汗をかくことはあります。
それは「夢を見ているとき」です。
レム睡眠時は体は活動していませんが、脳は活動しています。
脳が活動しているレム睡眠時は夢を見ていることがあります。
この夢が影響して心理的ストレスを与えて、発汗の原因を作っています。
皆さんも経験があると思いますが、悪夢を見て目が覚めると全身が汗でびっしょりということ。
これはレム睡眠時に夢を見ていて、見ている夢がストレスとなって精神性発汗を引き起こしています。