顔や頭から滴るくらいの汗をかいた経験はありませんか?
よく聞くのは、「人前で話すことがあって、緊張で顔や頭から滴るくらいの汗をかいた」「列車やバスの人混みの中で顔や頭から滴るくらいの汗をかいた」「美容室などの動けない状況の中で顔や頭から滴るくらいの汗をかいてしまった」など苦い経験をした人はいるはずです。
このような状況でかく汗を「精神性発汗」といい、「緊張」「不安」などによって、体の一部分から汗が出てしまう症状です。精神性発汗は特に本人が意識しているわけではないけど、不安、緊張、ストレスなどを感じてしまいそれが発汗の原因となります。
精神性発汗の原因
発汗の原因は本人の潜在意識にあると言われています。
「人前で話す機会があったときに、緊張で顔や頭に汗をかいてしまって、恥ずかしい思いをした」このように自分にとって嫌な思いや恥ずかしい経験をしたことによって、自分の潜在意識に深く刻まれて、この時の体験が原因で人前で話すとなぜか、顔や頭に汗をかいてしまう。
恥ずかしい思いや嫌な体験が精神性発汗の原因となってしまいます。
精神性発汗は悪循環を生む要因になり易いと言われています。
同じような場面になると、体が反応して汗をかいてしまい、汗をかいていると意識すれば不安になり、その不安によってさらに汗をかいてしまう悪循環になってしまいます。
他にも、バスや汽車の中など密閉された空間や美容室など動くことができない状況で汗をかくことへの不安によって、汗をかいてしまうという精神性発汗もよく聞きます。
自身のトラウマが関係している
精神性発汗は自分の潜在意識に深く刻まれた、嫌な記憶や体験が原因で起こります。
この時の体の状態と言うのは、交感神経が刺激されて、体が過敏に反応している状態です。
交感神経が働いている状態というのが、「運動しているとき」や「興奮しているとき」でこういう状態のときには脈が速くなり、血圧も上昇して汗もかきます。
なので、交感神経が高ぶっているときには、動いていないにもかかわらず汗をかいてしまうのです。
交感神経が高ぶるような場面というのは「大勢の前でスピーチをするとき」、「大事な仕事で失敗したとき」、「好きな人に告白するとき」など、このような場面では「失敗したらどうしよう」、「上司になんて説明しよう」、「フラれたらどうしよう」と考え、緊張や不安や興奮やストレスで交感神経が刺激されます。
そんな場面で顔や頭から大汗をかいたとします。そのイメージが自分の潜在意識に深く刻まれ、同じような場面に出くわすと過去の体験から「こいうときには汗をかいてしまう」という不安や緊張、ストレスなどを感じて精神性発汗となってしまいます。
対策としては、交感神経が刺激されて体が過敏に反応している状態なので、できるだけ交感神経を高めないようにすれば、汗を抑えることができます。